ログインと認証の全体像と、記事を読む順

サービスの設定画面では、2段階認証、ワンタイムパスワード、パスキーなど、見慣れない言葉がいくつも出てくるものです。この記事では、ログインと認証のカテゴリーの記事を4つの節に分け、どの順で読むと理解がつながるかを紹介します。
ログインと認証とは
認証は、ログインしようとしている人が本人かどうかを、サービスが確かめることです。パスワードのほかに、スマートフォンに表示される数字や、端末に保存した鍵(パスキー)を使う方法があります。
ログインでは、2つのことをしています。IDやメールアドレスで「私は誰か」を名乗ることと、パスワードなどで「本当にその本人か」を確かめることです。前者を識別、後者を認証と呼び、このカテゴリーでは主に後者を扱います。
本人の確かめ方は、本人だけが知っているもの、持っているもの、体の特徴の3種類です。この3つを知識情報、所持情報、生体情報と呼び、種類の違うものを組み合わせると、ログインを守りやすくなります。
記事を読む順
このカテゴリーの記事は、読む人が抱きそうな疑問の順に、4つの節に並べました。下の図の左から右へ読み進めると、前の記事で出てきた言葉を使って次の記事を読めます。
1から3までは、設定画面で迷わないための内容にあたります。4の暗号の基本は、パスキーやワンタイムパスワードの中で何が起きているかを知りたくなったときに読んでください。
1:パスワードを守る
最初に読むのは、毎日使っているパスワードの記事です。パスワードが何を確かめているのかを知り、どうやって盗まれるのか、どう守るのかへと進みます。
- パスワードとは?:IDとパスワードの役割の違いと、パスワードの弱点
- フィッシングとは?:偽サイトでパスワードを盗む手口と防ぎ方
- パスワードマネージャーとは?:パスワードを覚えずに安全に使う仕組み
2:本人を確かめる要素
パスワードだけでは、盗まれた時点で誰でもログインできてしまうでしょう。そこで、パスワード以外に何で本人を確かめるのかを、要素ごとに見ていきます。
- 多要素認証(2要素認証)とは?:知識・所持・生体の3つの要素と、組み合わせる理由
- 所持情報とは?:スマートフォンで本人を確かめるとき、何を確かめているのか
- 生体認証とは?:指紋や顔で本人を確かめる仕組みと、パスキーでの役目
- 2段階認証とは?:2要素認証との違いと、2回目の確認の手段ごとの強さ
3:ログインの方式
要素の考え方が分かったら、次はサービスの設定画面で実際に選ぶ方式です。どの方式もよく求められますが、偽サイトへの強さに違いがあります。
- 認証アプリとは?:30秒ごとに変わる6桁の数字を作るアプリの役割
- ワンタイムパスワード(TOTP)とは?:6桁の数字が、サービスと同じになる仕組み
- パスキーとは?:パスワードとワンタイムパスワードの弱点を克服したログインの仕組み
4:暗号の基本
パスキーやワンタイムパスワードの中で使われている考え方を、計算式を使わずに解説しています。
- 公開鍵暗号とは?:2つの鍵で署名と暗号化をする仕組み
- ハッシュ関数とHMACとは?:データの指紋を作る仕組み
実際の設定の手順は、1PasswordやGitHubのカテゴリーで扱っています。